2022
11/11
【健康コラム Vol.4】 〜葛根湯の力〜
- 2022.11.11
- 健康コラム
冷えを取り病気を治す力を手助けする『葛根湯』
皆さま、こんにちは。日本薬局製剤研究会(JPS)の常任幹事を務めております、光田聡子と申します。
日々、JPSの仲間たちと漢方薬を通じて皆さまの「健康づくりの手伝い」ができるように、精進しております。
さて、11月に入り寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は 「風邪は万病のもと!漢方薬で風邪を治す意味」というテーマについてお届けいたします。
西洋医学では、風邪をひく原因はウイルス感染とされています。
一方、漢方ではからだに「冷え」が入り、風邪をひくとされています。
それは、ウイルスが「冷え」を好み、増殖しやすいからです。
一般的に私たちのからだは、体温を上げることで熱に弱いウイルスをやっつけようとします。また、鼻水・せき・くしゃみをしてウイルスを体外に出そうとしたり、扁桃腺やノドの粘膜に血液やリンパ球を集め、効率よくウイルスをやっつけようとしたりします。
このような免疫反応が、すべて風邪といわれる不快な症状となって表われてきます。
そのため、解熱鎮痛薬・痛み止めなどで症状を抑え続けると、からだはウイルスにとって活動しやすい状態となり、体力が低下しているときには、風邪がこじれたり、二次感染して悪化したりする恐れがあります。
完治せず、気づかないでからだの奥に残った風邪のウイルスは、場合によっては喘息やリウマチ・膠原病など、自己免疫疾患等の原因になるともいわれています。
まさに「万病のもと」ですね。
ご存知のように、風邪の原因となるウイルスをやっつける薬は、近代医学ではまだありません。しかし漢方薬の中には、その人の症状・体力にあわせて原因の「冷え」を取り除き、病気を治す力を手助けするお薬があります。
ひき始めに使う代表的な処方が葛根湯です。
毛穴を締めて体温を上げ、自分の力で風邪を治します。
すでにこじれてしまった場合には、小柴胡湯や柴胡桂枝湯などといった漢方薬を使います。
風邪をひいたら、感染したら、すぐにお近くの「日本薬局製剤研究会(JPS) 会員店」へご相談下さい。
あなたの症状と体質に合った漢方薬をお選びしいたします。漢方薬は、きっとあなたのお役に立てると思います。
なお、会員店はこのホームページ内でも検索できますので、お気軽にご相談ください。お待ちしています。
光田 聡子
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